2014年11月6日(木)
ニキビダニ

今回はおしりに皮膚炎ができてしまった高齢のミニチュアピンシャーのワンちゃんを紹介します。

実は飼い主さんも気付いてなく、トリミングのときに見つかりました。

皮膚の検査をしてみると、ニキビダニが見つかりました。

ニキビダニはもともとどのワンちゃんの皮膚にも存在しますが、皮膚炎を起こすほど問題になることは通常ありません。
ニキビダニ症が起きるのは、免疫力の低い若齢・高齢、皮膚の免疫力が下がってしまうような他の病気を持っている場合です。特に高齢のワンちゃんに起きるニキビダニ症は、基礎疾患が隠れている場合があるので全身的な評価をしていきます。

検査を進めてみると、この子は副腎皮質機能亢進症があることがわかりました。
副腎皮質機能亢進症によって副腎からのホルモンが過剰に出てしまうと、皮膚の免疫力が下がってしまいます。

おそらくこの病気の治療を同時にしていかないと、ニキビダニ症も改善しにくいでしょう。ニキビダニ症は、ニキビダニを駆虫する薬を使うことで治します。

病気はひとつ見つけて終わり、ではなく、その病気を起こす他の問題が隠れていることがあります。

治療法は一つではなく改善が悪い場合は他の治療を試すこともあり、今回のように別の病気が隠れている場合は特に改善しにくいことがあります。

アニファ柏病院 日向