2016年2月23日(火)
猫の断脚


今回は左後肢がびっこをひいている、とのことで来院された1才の猫ちゃんです。
左後肢がつっぱり伸びきっており足が曲がりませんでした。

レントゲン検査で左膝蓋骨の上方脱臼を認め、左大腿骨の付け根あたりがやや粗造に見えます。(Rがついている方が右後肢です)


もともと野良猫で保護されたため詳しい経緯はわかりませんでしたが、若齢時に左後肢の大腿骨頭部に損傷を受けることで筋肉の成長が止まり、大腿骨が成長することで膝蓋骨のズレが生じて上方脱臼を起こしたものと考えられました。

現時点で大きな問題を起こしているわけではありませんでしたが、飼い主様の希望もあり、断脚手術を実施することにしました。

術中、大腿骨頭の部分を確認すると、やはり骨頭部は破折していました。

【破折していた左大腿骨頭】



左後肢の断脚を実施しました。

若齢時の骨格の損傷は、成長に伴って思わぬ障害になることがあります。
また、成長板剥離骨折など、若齢時ではレントゲンでもわかりづらい骨折を起こすこともあるので注意が必要です。

アニファ柏 日向